フォルクローレ・・学習

アンデスのインカ時代以前から音楽はあったようです。・・・当然だと思いますが。それを先住民が受けついで来たスタイルを基にしていると言われて、又考えられている音楽、弦楽器を使わず、各種の笛や太鼓だけの合奏で演奏されるのが「アウトクトナ音楽」だそうです。

ボリビアのポトシ北部の地方は、チャランゴの発祥の地と言われています。
チャランゴの原型となった各種の弦楽器とその独特な奏法で演奏されている「ノルテ・ポトシの音楽」

スペインで生まれ、伝統的な衣装をまとってセレナーダを演奏する風習を「エストゥディアンティーナまたはトゥーナ」と言うそうです。

これらの音楽とスペイン系の音楽が融合して完成したのが「アンデスのフォルクローレ」
現在、世界的によく知られている「アンデスのフォルクローレ」は先住民の伝統的な音楽そのものではなくて、比較的最近1950年代にスペイン系の音楽的伝統と融合して完成した新しい音楽だということができそうです。
ボリビア・ペルー・エクアドル等のアンデス周辺の国々は、先住民の人口は多く、当然音楽的にも先住民の要素は強く残っているといえます。

演奏は、スペイン系の起源を持つ弦楽器(ギター・チャランゴ・マンドリン・バイオリン・アルパなど)と先住民系の起源を持つ管楽器(ケーナ・サンポーニャ・ロンダドールなど)、両者に起源を持つ打楽器のアンサンブルによっておこなわれるとあります。

国によって曲調やリズム、楽器に多少の違いもあるようで、チャランゴはボリビアで盛んで、ペルーでも使われるがエクアドルではほとんど使われないようです。アルパは、ペルーがもっとも盛んでボリビア・エクアドルではあまり使われないということです。

フォルクローレの曲
私達がよく知るところは
花祭り(El Humauaquen~o)ですが、これは日本で訳された題名で、原題は「ウマウアカの人」という意味だそうです。ウマウアカとはアルゼンチンの北部にあるフフイ州の渓谷で、歌詞の内容はウマウアカのカーニバルを楽しもうというものです。
コンドルは飛んで行く(El condor pasa)インカ帝国の末裔といわれるトゥパク・アマルはスペインの統治に対して反乱を起したが逆に捕らえられ処刑されてしまった。死後コンドルに生まれ変わり、アンデスの空から見守っていて、そのコンドルの勇姿を描いた曲です。1913年にインカ王女をテーマにした民族オペラのために書かれた曲。1970年にサイモン&ガーファンクルが採り上げて世界的に知られるようになっています。

また、日本の
円 広志の「夢想花」や河島 英五の「酒と泪と男と女」もフォルクローレで演奏されることがあるそうです。

コーヒールンバもべネズエラの曲。アルゼンチンの「サンフランシスコへの道」などは、映画「続・夕陽のガンマン」のテーマ曲にもなっています。

3月17日のライブでは、ルイス・カルロス&リッキー・ロドリゲスはどんな曲を聞かせてくれるんだろう・・・?   楽しみです。
リッキーのケーナでカルロスがボリビアの言葉で「ふるさと」を唄ってくれるのを期待したいです。

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