仁王像の里帰り

11月21日にJR飯山駅の前、新幹線駅の北300mに、仁王像2体を安置した仁王門が完成しました。
新幹線飯山駅の開業を控え、新たな飯山市の玄関口の名所にしていく考えだそうです。

安置された2体の仁王像は、ちょうど100年前の1912年(明治45年)長野市の善光寺から御開帳時参拝者を迎えるため、参道に据え付けられたものです。
仁王像は、飯山の伝統工芸品飯山仏壇の職人の制作です。
御開帳の2年後に解体、撤去され、その後は真竜寺という寺に保管されていたものを、
飯山市が2010年に譲り受け、飯山仏壇職人が傷んだところを修復し
100年ぶりに飯山に里帰りして安置されたということです。

寺瀬家はおらっちで18代になりますが、16代まで代々仏壇やを営んでいました。
1912年制作依頼時は、16代が27歳のときになります。

16代の祖父14代は、飯山市上町にある秋葉神社に祀られている、恵比寿・大黒の木像の制作者です。
像の大きさは、身の丈57cm、胴回り132cmもあり
像の底には,直筆の記名があり制作は明治9年11月吉日とあります。
毎年、飯山市のえびす講には、商売繁盛・五穀豊穣・家内安全等を祈願するため
祭りの中心地に祀られます。

代々彫刻は得意だったことから、多分この仁王像の制作にも16代が関わったものと思われます。

、栄村にある常慶院には13代・14代の共作と伝わる仁王像が安置されています。

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