斑尾山麓開発の成り立ち 8

開発の構想

斑尾山麓の開発は、夏だけの野尻湖と冬のスキーだけの飯山地区を有機的に結び、山と湖の一体的開発を図り辺境地からの脱却を進め地域住民の福祉の向上を企画するものでありました。

計画の構想は、飯山市から妙高村、万坂峠を経て、野尻湖を結ぶ基幹道路約19kmの開設ならびに、
この路線と妙高村上樽本を結ぶ約6,2kmの取り付け道路の開設等を根幹とし、

この沿線に菅平方式による保健休養地337ヘクタールを開発するとともにその中心的位置に国際的大規模スキー場を開設せんとするものである。

飯山市と野尻湖を結ぶ基幹道路の開設は、
野尻湖の湖岸道路を経て国道18号線に連絡され、黒姫保健休養地、黒姫スキー場、飯綱東山麓線等を経由して、飯綱、戸隠高原と結ばれ、さらに、戸隠バードラインを経て長野市に連絡され、広域観光圏形成の上で重要な意義をもつものである。

また、スキー場の開設と相俟って、信濃町、妙高村、飯山市等の関係地域には、
民宿を主体とした宿泊施設の整備。拡充が必要であり、これらによる農家所得の大きな向上が期待される。

この地域の開発にあたっては、特に、菅平方式による提供用地のみの部分的開発でなく
基幹道路を中心として広範囲に計画を策定し、将来にわたって自然環境を保全するよう配慮していく考えであるとされています。

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