チガヤの花穂

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チガヤの花穂から、風に吹かれて綿毛が飛び始めました。

茅萱(チガヤ)は白萱とも書きます。昔はこの葉で餅を包んだそうで、これを

「茅巻き」と呼ぶようになったと言われています。

春先の葉が出る前に咲く褐色の花穂(かすい)をツバナといって、なめると甘い味がします。

江戸時代には、チガヤのこの褐色の甘い味のする花穂(かすい)を売り歩いたといい
「つばな売りよくよく見れば女の子」という川柳があるらしい。

こんなのも見つけました、
古典の「万葉集」巻八の紀郎女(きのいらつめ)が大伴家持(おおとものやかもち)に
「戯奴(わけ)がため 我が手もすまに春の野に 抜ける茅花(つばな)そ 召して肥えませ」
春の野で採ったツバナを食べて太ってくださいという意味になる。

チガヤの名前の由来は、和名のチガヤのチは千(1,000)の意味で、多数をあらわしてチガヤが、群生することからチガヤが名付けられたということです。

繁殖力が強いために、亜熱帯地方では「世界最強の雑草」とまで言われているそうですが
斑尾高原では、数か所に小さな群れを見る程度で、そのようなイメージはありません。

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