北信五岳ー戸隠山

やっと、最後の戸隠山まできました。
これで、北信五岳・・・・の説明責任果たしました。

戸隠山とは、表山(八方睨・1911m)をいいます。表山の三角点は八方睨(はっぽうにらみ)ではなく、八方睨から3~400m北によった地点、別名岩戸山です。
乙妻山(2318m)・高妻山(2353m)の山域、西岳(2035m)・五地蔵山(1995m)・九頭龍山(1883m)を中心とした山域からなる戸隠連峰のひとつです。
一不動から戸隠山、西岳までは絶壁の岩稜が屏風のように連なっていて、蟻の戸渡り、剣の刃渡りと名付けられた難所です。
神話では天照大神が隠れた時、手力男命がこじ開けた天岩戸が飛んできた山といわれています。
戸隠山は、海底が隆起して出来た山です。
戸隠山からはホタテガイをはじめ多くの貝の化石が見つかっていて、遠くから山を見るとうっすらと縞模様が観察でき水中に堆積した地層で出来ていることが想像できます。
奥社周辺の岩は、火山が噴火した時の溶岩の破片や火山灰等が固まった硬い岩で出来ていて、この中に砂や泥の地層そしてその中に貝の化石が見られ海底火山の名残を見ることが出来ます。

約500万年前、北信一帯は日本海につながる海であり、海底で火山が大規模に噴火し、その後約200万年前頃から大地の変動を受け盛り上がり成長していったと考えられています。
硬い岩であるために岩の屏風のような山並みになり、崩れやすい部分は洞くつのようになり修験者の修行の場となっていったのでしょう。

斑尾山の山頂から直線距離、約21kmです。

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