9月の沼の原湿原

沼の原湿原は今、秋の花が咲き始めました。

アケボノソウ つぼみいっぱいです、これから色が鮮やかになります。
和名は、曙草で緑の斑点を曙の空に見立てたことからこの名がついたと言われます。

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ジャコウソウ 和名は麝香草で麝香のような良い香りすることからこの名がついたと言われます。

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岡虎の尾

オカトラノオ
丘虎の尾とも書きます。日当たりのよい草地に20本くらいまとまって咲いています。
白い花の穂は先の方が垂れ下がっているが、花が咲くのにつれ、だんだん花穂は立っていきます。

丘などに生え、花穂がトラの尾のようだから、この名が付いたとされています。

 

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森の中のおとしもの

森の中のトレイルを歩いていると、白樺の木の下に数多く落ちています。

オトシブミ です。
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葉っぱを広げると、先の方にちいちゃな黄色いたまごが産み付けられています。

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オトシブミ   甲虫目・オトシブミ科(Attelabidae)
分布      沖縄を除く日本全国
オトシブミは、 ゾウムシ(象のように長い口を持った虫)に近いカブトムシの仲間の昆虫です。
種類      日本には22種
大きさ     5~7mmくらいの小型種が多く、大きなもので1cmほど、最も小さなものは3mm程度のものもいる。
5~6月にかけて山や林の中のトレイル上でもよく見かけことがある。直系1cm長さ2.5cmくらいの、葉が巻物のように丸まって落ちているものです。

(その昔、直接渡せないような内容の手紙(恋文・密告・政治批判)は、わざと気が付くように落としておいた様で、「落とし文」「落書」「落首」と言われていました。当時の手紙は巻紙に書かれていたので形が似ていたと思われます。また、これを鳥の仕業と見立て、「ほととぎすの落とし文」とか「かっこうのたまずさ(手紙・消息)」と呼んでいました。)
「おとしぶみ」は中の幼虫が成長し成虫になるまでの食料兼シェルター(揺籃=ようらん)で成虫したものが「オトシブミ」です。
春から初夏にかけて成虫が現れ、同じ場所で、約一ヵ月半ほど見ることが出来る。
棲息場所は林緑部の比較的明るい場所を好む種が多く、深い森の中や、針葉樹林ではほとんど見ることはできない。

生態
全ての種が若葉を切って揺籃を作るが、葉の切り方は種によって特徴がある。種によっては揺籃を切り落としてから「おとしぶみ」にする。
利用する葉は種毎に決まっているが時期や地域によって異なり、数十種の葉を利用するものから、数種の葉しか巻かないものまでいる。

蛹化・羽化・後食・越冬

幼虫は揺籃の内部を食べ成長し、3ヶ月で成熟。幼虫は揺籃の中で蛹となり、羽化し体が固まるまで数日揺籃の中で過ごし、揺籃に小さな穴をあけ脱出する。
新成虫はしばらく葉を食べ(後食)越冬態勢に入る。種によっては、揺籃を後食とせず、また後食の期間もまちまちであり、ほとんど後食せず越冬態勢に入るのもあれば、秋になるまで一ヶ月以上もみられるのもある。
一部の種では、夏から秋にかけ揺籃を作る場合があり、一年に2化しているようである。全ての種が越冬をしている様であり、落ち葉の下や樹皮の下でするようである。