春の女神に逢いに行こう。

6月12日か14日に
「春の女神」ギフチョウに逢うのと、森の貯水池「ブナの森」でブナの新芽の観察会・・・・おまけにちょっと山菜採り(大きな声では言えませんが)

そして、おしゃべりガイド「おらっち」のウンチク!
斑尾高原周辺の文化、歴史・・・・を聞き流しながらお弁当もってトレッキングしませんか。

10時くらいに赤池から袴岳を目指します。途中袴湿原や袴池でクロサンショウウオの卵を見たり、うまくいけばモリアオガエルの産卵も見れるかも・・・

袴岳のブナ林でブナの新芽をちょっとだけ・・・・い・た・だ・き!

袴岳の大きな森は、フィトンチットがいっぱい。心と体に癒やしをプレゼントしてくれます。    なんとなく森林セラピー。

眼下に見える樽本地域の昔話、遠くに見える米山・・斑尾山とは兄弟山なんです。上杉謙信の樽本越え、木曽義仲の平家討伐、川中島の戦いにまつわる話

こんな、午前2時間午後2時間くらいの予定です。赤池には車で集合。
ブログを見た人、そしてその仲間
ちょっと、お声がけをしていただき連絡いただけたら・・・・・・計画実行に取り掛かり・・・ます。

山の頂上で
フランスパン・ドライソーセージ・冷えた白ワイン・そしてチーズ
食べようよ!。

足腰きたえて・・・テニスの基礎トレも兼ねれるよ。

後は天気予報との相談です。なんといっても「梅雨入り」だから!

足腰に自信なくても大丈夫!。 じかれたぁ~  時は一休み。みんなでワイワイ・・・山登り!。

めいっぱいの春、いただきトレッキング

北海道から信越トレイルを歩きに4人のトレッカーがいらっしゃいました。
アコンカグア登頂・アラスカマッキンリー山滑降・アリューシャンやグリーンランドをカヤック&滑降などすっごい経歴を持つガイドの人が3人のお客様を連れ、5泊6日の予定でスルーハイクです。
3人のお客様は女性です。世界のトレイルを楽しみながら歩いてるベテランとの事。
6日、7日とおらっちに宿泊、7日は斑尾山から赤池までの約12kmをトレッキング。おらっち現地ガイドです。

女性とは言え、おばさんです。・・・・・・すんません。
でも、さすがにいろんな所を歩いてるだけに足腰は丈夫です・・・さすがです。

後で、年齢を聞いて・・・びっくりです。
78歳・76歳・いちばん若い方で63歳でした。
どう見ても60代2人、50代1人だと思ったし、見た目にもそう見えたからです。
北海道とこの辺では、地域文化、歴史がまったく違っていることから、この地域の歴史、文化に興味があるとのこと・・・・・
よかった・・・おらっちの得意な分野、いっぱいしゃべりまくりました。

植物の呼び方(地域での・・)や山菜としての食べ方など・・・
ガイドの奈良さん、コシアブラを食べたことがないとのこと。
他の皆さん、珍しい山菜、食べたことの無い料理の仕方・・・・注文多し!。

トレイルから外れ、おらっち山菜さがしのトレッキング。
斑尾山から大明神岳に向かうところで先ず、ギフチョウに遭遇。北海道の人はギフチョウを知らない・・・。
仮山頂からタングラムに向かう稜線では4羽の遭遇。
そして、コシアブラ収穫。

ルピナストレイル中腹の大きなブナの木の下で楽しくお昼ごはん。
我が家のお弁当に、皆さん大満足!。・・・おかあちゃん、朝早くからありがとさん。ふき味噌やゆで卵の味噌漬け大好評でした・・よ。

袴岳に入り、昨年のブナの実の豊作が見事にブナ林の中いっぱいに芽をだしてます。まるでカイ割れ大根を栽培してるみたいです。
その数には圧倒されます、そしてとっても美しい!。
動物の何かが、昨年実を集めて忘れたのか・・・・大きなコップくらいの処にまとまって50本ちかく生えてる・・・そのままパックに入れたら本当にカイワレ!。

これだけの数、200本ほど、い・た・だ・き!
今夜の夕食時、これで特別つまみを作ってやろう。

その他、ちょっとヤブにはいってしばし山菜取り。
その結果、
うどの皮のきんぴら。   うどのスティック。   うどの葉のてんぷら。   竹の子とわらび、こごみの味噌汁。  コシアブラのてんぷら。  うどぶきのおしたし。

極め付き・・・本日のメインつまみ。
ブナの芽のおしたし、 おかかと醤油。   マヨネーズ和え。  酢味噌和え。   豚肉とブナの芽ごま油いため塩コショウ味。・・・・どれも最高!

大きな自然を・・・そして究極の食物繊維・・・を体に取り込み
北海道はでっかいど~・・・の方々も感激の・・・夕食でした。
ガイドの奈良さん、つまみのおかげで・・・・ちょっと飲みすぎ?

今日は、赤池から涌井までのトレッキングです。
楽しいトレッキングを・・・をお約束しお別れしました。・・・がんばってくださ~い。

最後ですが・・袴岳では、ヒメギフチョウにも遭遇しました。
みんなで、「春の女神」にしばし見とれてました。
とっても楽しいトレッキングでした。

斑尾高原の水芭蕉

AE(アドベンチャーエデュケーション)プログラムのファシリテーターとして三重県の曽爾高原にある国立少年自然の家まで行ってきました。
奈良育英高校の新一年生と楽しく遊んできました。
曽爾高原は、名張市から車で約30分ほど山の中に入った所です。名張市の隣には上野市がありますが、上野市は松尾芭蕉が生まれたところです。
1644年伊賀の国上野赤坂村(三重県上野市赤坂町)で生まれ、幼名は金作、その後「宗房」と名乗り、俳句発表初期の頃(1675年頃)の号は「桃青」でありました。
1681年春、38歳の時門下の「李下」よりバショウの木を一株譲り受け、庵に植えたそうです。そのバショウの葉の広がりが見事なことから、何時しかバショウ庵、「芭蕉庵」と呼ばれるようになりました。
「ばせを植ゑてまづ憎む萩の二葉かな」    と詠んでいます。
1682年、39歳の時初めて公に「芭蕉」の号を使用しています。

バショウは、中国原産の多年草です。草といっても大型で、大きなものは幹の部分だけで2.5mにもなり、全体では4mにもなるバナナの木に似ていて、小さなバナナに似た実をつけます。
大きく目印にもなり日陰の提供や雨をしのぐ事から「旅人の木」ともよばれ、そんな事からも「芭蕉」を号としたのかもしれません。

バショウの学名は、「ムサ・バショウ」で、命名したのは、あのシーボルトなんです。
シーボルトは、江戸時代の生活道具や生物の標本をいろいろオランダに持ち帰っていますが、朱鷺や100年前、1905年に絶滅したニホンオオカミの剥製も含まれていて、シーボルトが送った朱鷺の剥製に1871年「ニッポニア・ニッポン」の学名がつけられたんです。
また、ニホンオオカミの剥製は、日本に3体・イギリスに1体・オランダに1体あるだけだそうです。

成長した葉がバショウの葉に良く似ていて、水辺に咲くことからミズバショウと呼ばれる「水芭蕉」はバショウが名付け親とも言えるんです。

斑尾高原の沼の原湿原や希望湖のまわり、あちこちの水辺には合わせて10万とも20万株とも言われる水芭蕉が咲きます。
雪解けと共に競って花を咲かせます。沼の原湿原でも湧き水が雪を溶かしたところから咲き始めました。
咲き誇る「水芭蕉」の美しさはもちろんですが、シーボルトや松尾芭蕉のことも振り返りながらの一味違った
「高原の花めぐりトレッキング」も楽しいものです。

斑尾高原の自然や動植物、地域の歴史文化、その名前や成り立ちをちょっと違った角度から見たりするととっても興味深くなります。
時間がいくらあっても足りない・・・?
そんなおもしろい話と高原の花畑・・・ご案内いたします。

春遠し沼の原湿原

あちらこちら下界では、やれ桜だの菜の花だのッて花の話題です。
沼の原湿原のミズバショウの様子が気になり、午前中、風は少々強いが太陽も出てたので行ってきました。

アクアパークまで車で行き、そこからは道路が3mちかい雪のため歩きです。
さすがにこの時期の雪はブーツのしたの雪まで動く為歩き難い。
スノーシューを着けるととっても楽ちんに・・ランランランてな具合にあるけます。
太陽は出てるが雪面を吹く風は結構冷たく
オーバーかなって思った装備が役立って・・・いざ出発。

まず思っていたより雪の多さに・・「すッげええっぺえあるじゃん」と独り言。
湿原入り口周辺の看板は上の横棒がようやく出たくらい。少なくても2mはまだ雪があります。
入口の橋は1.5mくらいの雪はあるものの健在、その先の中央トレイルと湿原との道標は、雪面から20cmくらい下に頭が確認できる、やはり2m前後はあるんだ。湿原の中央を流れる川はまだ雪の下で川の位置は確認できません。
地形を知っていなければちょっと危険かも・・・
というのは雪の下を流れる川は雪解けによって水量が増え、水温によって雪を溶かし、空洞のような状態になってるからです。

ですから、知らないでその上に乗った場合雪の層が薄くなってる場所では落ちる可能性があるんです。
もう少し気温が高い日が続けば川の部分は自然に溶け落ちて地形がはっきり解るんですが・・・。

湿原の中の水が沸いてるような所は雪が溶け落ち、ミズバショウの目が出始めています。すっぽりとまるでクレーターのように溶け落ちていて、雪の断面をみると2mくらいの壁になっています。

湿原の奥、例年ミズバショウが早く咲き始める場所も、水が動いている所だけ溶け落ちています。
ここには、ミズバショウが咲きはじめていますが花はまだ小さく、咲いた後に霜に遇ったらしく先がすべて茶色く焼けていました。

天気予報では、今夜も標高の高いところは雪の可能性とか言ってますので沼の原湿原の花の見ごろは何時になるんでしょうか。
今年は、予測がたちません。

やはり、湿原東トレイルの湿原への入口の橋、昨年電柱4本で架け替えたんですが、やはり今年の雪の量には耐え切れず4本とも折れていました。時機を見て架け替えです。

草木が伸びると歩けない湿原の奥や、山すそ、ふだん見えない大きなダケカンバの木、2時間ほど歩き回ってきました。

春を想う

雪だ! 雪だ!雪がどうした、こうした。
なんていってるうちに春への変わり時期の2月の3週目に入ってしまいました。
やはり、昔からの言伝えのように、明日は南からの暖かい風と共に
午後からは、まとまった雨・・・とか
今年は雪の降り方だけは良くあたった天気予報は 言ってます。

いつものシーズンだと・・おいおい、もう雨かよ・・まだ2月だぜ
なんて言いますけど。
今シーズンは・・・ちょっと雨でも、南風でも吹いてちょっと雪溶けてくんな~い
なんて思ってしまいます。
スキーやボード楽しむお客様の前では、決して言えない事ですけど

と、言ってるんですが
もうすぐ春が来るんですよね。
冬のシーズン、半分済んでしまってるんだから
冬が厳しいと春を待ち焦がれる、昔の人の気持ち・・・解るな~。

白い自然を、ず~と見てると、あの新緑の自然が、違う世界のように思えるよね~。

まだまだ雪一杯のこの時期でも、雪の下は確実に春に向かって植物は準備してるんですよ。

飯山市の市の花は雪ツバキです。
新潟県の県の花も雪ツバキ なんです。
斑尾高原の山の中にも雪ツバキはいっぱいあります。
本来、暖かい地方の植物である「雪椿」がどうしてこの雪国で生き延びていられるんでしょうか。
雪椿の木は柔らかく柔軟なんですよ。 ですから雪の重さに折れること無く雪の下で雪が溶けるまで冬眠してるんですね。

雪の下は、暖かいんです。  雪の「かまくら」に入ってるんです。
斑尾高原には、いろんな樹木や草花が・・・いぱ~い あります。

春はまだかと・・・その日を待ってるんだよね。
残雪の中に咲く、水芭蕉、萌黄色の芽を開くぶなの木やカラマツの木
機会みつけて案内します。      おらっちネイチャーガイドだから。

いろんな、話しながら・・・     でもいくらなんでもこの話はちょっと早いか・・・。

まだまだ  雪は降るでよ。